赤生津・安部氏の出自を尋ねて

外史による新たな前九年合戦(1051年)伝説発掘と、白鳥舘の安倍頼時七男「比与鳥七郎」その妻「列女」を顕彰する。さらに阿弖流為時代にさかのぼり、祖先安倍高丸を追う

羽田町羽黒山「米ヶ滝」は貞任が「米の滝」を演出し、義家と戦った場所

羽田村志資料220

鍋ヶ淵 附 米ヶ瀧

鍋ヶ淵は小田代川の一淵にして字鶯澤鍋ヶ淵にあり傳へ曰く昔源義家羽黒山に陣せる安倍貞任を攻めし時貞任羽黒山の陣の要害なるを示さんとして白米を崕(崖)に流して大瀧の懸(かか)れる如くす義家北鵜木八幡社の辺に對(対)陣し之を臨み大瀧かかりて下流に河なきを怪しみ弓を引き矢を放ちしに矢瀧に立てり貞任奇計の見破られしを怒り傍らにありし飯鍋をとりて義家の陣に投げつく 其鍋現今の鍋ヶ淵に落ちて其名を負へり、其瀧はまた後世呼んで米ヶ瀧といひしと