江刺史 4巻176P
一夜館(上門岡)
北上氏稲瀬町字熊沢
(由緒)前九年の駅で安倍貞任(家任カ)が、鶴脛柵を追われて逃げる際、一夜の宿としたところという。また源頼義が黒沢尻柵を攻めるにあたり、白狐の案内でここに一夜にして館を築き、そのため勝利したともいわれるが、遺構と共に明らかでない。バス停「一夜館」がある。
169P
鞍掛神社
北上市稲瀬町字熊沢99
(由緒)前九年の役で源義家が、黒沢尻柵に安倍貞任を攻めたとき、背中に白い鞍形のある狐の案内により、北上川の東から攻め破ることができたので、これを祭ったもおのといわれている。
護領社
江刺稲瀬字鶴羽衣台
(由緒)前九年の役に安倍家任の居館といわれる鶴羽衣館跡に、守護神として祭ったと伝えられる。明治初年神宝が盗まれ、現社殿は明治14年の造営である。