赤生津・安部氏の出自を尋ねて

外史による新たな前九年合戦(1051年)伝説発掘と、白鳥舘の安倍頼時七男「比与鳥七郎」その妻「列女」を顕彰する

貞任(家任)が鶴脛柵を追われて「一夜館(上門岡)」へ、頼義が黒沢尻を攻める陣地も一夜館

江刺史 4巻176P

一夜館(上門岡)

北上氏稲瀬町字熊沢

(由緒)前九年の駅で安倍貞任(家任カ)が、鶴脛柵を追われて逃げる際、一夜の宿としたところという。また源頼義が黒沢尻柵を攻めるにあたり、白狐の案内でここに一夜にして館を築き、そのため勝利したともいわれるが、遺構と共に明らかでない。バス停「一夜館」がある。

 

169P

鞍掛神社

北上市稲瀬町字熊沢99

(由緒)前九年の役源義家が、黒沢尻柵に安倍貞任を攻めたとき、背中に白い鞍形のある狐の案内により、北上川の東から攻め破ることができたので、これを祭ったもおのといわれている。

 

 

156P

護領社

江刺稲瀬字鶴羽衣台

(由緒)前九年の役に安倍家任の居館といわれる鶴羽衣館跡に、守護神として祭ったと伝えられる。明治初年神宝が盗まれ、現社殿は明治14年の造営である。