阿部随波 あべずいは (1619~91)
仙台藩における著名な鉱山師。磐井郡山目村(一関市)生まれ。通称小平治、諱は重貞、号は随波。商才にたけ、江戸大火の際は石巻(宮城県)から江戸へ木材を送って莫大な利を得たという。盛岡藩領鹿角郡(秋田県)白根・尾去沢などの諸銅山を経営して成功し、仙台藩へ巨額の献金をしたことや、河道改修・神殿開発などの土功水利に富を投じたことでも知られる。また、中里村(一関市)龍澤寺は随波の寄進によるもので、晩年は各地の神社仏閣に寄進した。随波の子は小平治重頼で、父同様銅山を経営し、藩への献金、新田開発などを行った。(一関市史)
(岩手県姓名辞典)