赤生津・安部氏の出自を尋ねて

衣川安倍氏から葛西家臣、没落後の帰農、そして伊達家臣へ再起を果した赤萩・赤生津安部一族を追っています

安部小次郎の軍功感状は誰が所有していたか?

▼安部外記介宛感状 晴信黒印(赤萩下袋屋敷 阿部所蔵)

▼安部小次郎宛感状 晴信香炉印(石巻市 毛利惣七郎所蔵)【岩手県史3・140】

 

安部に関する軍功を評価する感状は、2通あり、安部外記介あてに葛西晴信が赤生津に5千刈を与えた感状は、子孫の赤萩下袋屋敷安部家が保管してきたことはわかる。しかし、安部小次郎あてに葛西晴信が黄海村(一関市)に3千刈を与えた感状の所有者が、なぜ、石巻の毛利氏なのであろうか?石巻の毛利氏とは何者であろうか?

葛西氏家臣にはいない。伊達家臣にもいないようである(未調査)。親戚ともきいたことがない。

毛利氏が所蔵していると思われるものを「葛西左京太夫晴信文書」からひろうと、小次郎宛のほかにもう1通ある。

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葛西晴信知行宛行状

此度ほうこうの義ニつるて こふちたちまあとめ おんしやうとして いたしおき候 そのため せうもんさしくたし候 為後日之 如件

  天正十八年六月十六日   晴信(香炉印)

    石森かもさへもん

   (石巻・毛利)

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石巻市】毛利コレクションは、宮城県石巻市の故毛利総七郎氏が収集したもので、民俗、考古、古文書など、多岐にわたっており、さらにその数が膨大であることが知られています。平成22年10月に毛利家から石巻市に寄贈されました。

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もしそうだとすれば、なぜ、安部小次郎の子孫の所有ではなく、収集家に書状が流れているのか?

①偽物か?②写しか?③手放したのか?④没収か盗難か?⑤写しが出回った。

 

①たとえ偽物でも子孫は大事にするでしょう。②写しでも大事に保管するでしょう。③手放す理由はない。他人の賞賛の書状を高価に売れるとも考えられない。④本人の手元にもどるでしょうか。収集家に買われたのか?⑤香炉印とあるので本物である。

 

当時武士が幕府に提出させたれた系図寛永諸家図」と関連がありそうである。 しかしながら調べてみると「寛永諸家図」安倍には、見いだせなかった。

 

ちなみに、黄海村史には、安部小次郎が移住した形跡はない。