【葛西氏家臣辞典517】
天正16年、浜田征伐に参加した者に、諸士の名前が恩賞関係の「晴信文書」に見られている。
胆沢郡の大内、石川、佐々木、鈴木、江刺郡の羽黒堂、及川、
西磐井郡の小岩、大槻、小野寺、(赤生津)安倍、佐々木、岩渕、千葉、奈良坂、
東磐井郡の鳥畑、金野、條崎、小野寺、千葉、
本吉郡の熊谷、佐藤、斉藤、菅原、山田、
登米の金野、小野寺、栗原の武鑓、千葉、畠山
天正16年 偽文書と疑われる晴信からの宛名に、次の名がある。(石巻174頁)
羽黒堂、大槻、小野寺、熊谷、金野、及川、安部、佐々木
浜田征伐に参加した諸士には、①耕地の報酬はあっても晴信文書にはなかった。後世の子孫などが、公的な恩賞として文書に残したのか?②耕地の報酬はなく、後世の子孫などが由緒のために偽文書を作成したのか?
あまりにも多くの諸士が、同じような恩賞の文書をもっており、日付も天正16年6月2日、7日などにそろっていることから、「耕地の報酬」の事実はあったのではないか?
【石巻173頁】
葛西関係偽文書目録